縦書丸一印セレクション

2009/06/12

縦書丸一印セレクション 21 : 琉球/羽地郵便局・月ⅡK型

‘eBay’での新入手品。

自分の場合は、琉球や千島、離島の縦書丸一印は特別視はしておらず入手の優先順位は高くないが・・・、初めて見る局であり、興味深い方も多いと思われるので・・・。

   

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                     郵便局・月ⅡK型   

              琉球/羽地   明34.7.5

   

                    S090612a    

 

 

‘郵便局・月ⅡK型’琉球でこのタイプを使ったと思われる局は、糸満・大宜味・恩納・宜野湾・金武・久志・具志川・國頭・久米島・東風平・首里・北谷・今帰仁・名護・那覇・羽地・美里・宮古島・本部・八重山島・與那城・讀谷山・與那原の23局。

  

このうち、少ないながら見かけることもあるのは、大宜味・久米島・首里・名護・那覇・宮古島・本部・八重山島・讀谷山くらいで、残りは極々少ない。

 

自分では、この琉球のこのタイプはこれでやっと8局目。

 

 

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2009/04/14

縦書丸一印セレクション 20 : 明治銀婚2銭の大型印

日本最初の記念切手である‘明治銀婚’が発行されたのは明治27.3.9。その頃まで大型印を使っていた局はごくわずかで、明治銀婚2銭・5銭上の大型印の確認例はともにごくわずかしかない

 

‘額面別大型印’の最終回。今回は明治銀婚2銭。

   

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        郵便局・大ⅢK1型  越中國/水橋  データ不明

    S090414b_2

         

      郵便電信局・大ⅡK1型  備前國/岡山  明27.3.13

    S090414a_2

    

  

明治銀婚2銭の大型印は、自分で確認しているのは紹介した2点のみである。

   

5銭は、郵便局・大ⅢK1型の‘能登國/富来’(2点)・‘後志國/小樽’、郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型の‘丸亀’が確認されているが、残念ながら未収であるので今回のシリーズでは省略する。

 

        

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2009/04/09

縦書丸一印セレクション 19 : 新小判25銭の大型印

『日専』には額面別の‘大型縦書丸一印’の評価が載せられている。4銭以上の額面については、高額面になるほど評価も高くなっているが・・・。入手難易度から考えれば、4・10銭は高すぎるし、5・8・20・25銭は低すぎるように思う。

 

‘額面別大型印’の7回目。今回は25銭。

   

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     郵便局・大ⅢK1型  越中國/伏木  明27.3.1

                 S090409a

  

    郵便電信局・大ⅡK1型  伊豫國/大洲  明25.7.-

                 S090409b    

  

      郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型  金澤 明26.5.30

                  S090409c

   

  

25銭は、どのタイプも‘珍品’クラス。特に、1枚目の‘郵便局・大ⅢK1型’は、現在のところこれが唯一の確認例である。

 

        

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2009/04/01

縦書丸一印セレクション 18 : 新小判20銭の大型印

自分の縦書丸一印コレクション中の‘珍品’には、内容を見ないで買ったロット物から拾い出したものが数多くある。

 

‘額面別大型印’の6回目。今回は20銭。

   

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   郵便電信局・大ⅡK1型  筑後國/久留米  明24.6.-

                  S090401a     

  

  

大型印が見つかっていない50銭・1円を除いて、大型印のいちばん少ない額面が20銭

  

長年集めていても、これまで入手できたのはこれ1枚のみ。しかも‘ロット物’に紛れていたものである。確認されているタイプはこの‘郵便電信局・大ⅡK1型’のみで、他のタイプは見たことがない(※郵便局の大型印をどこかで見かけたような気もするが、残念ながら印影を残しておらず、定かではない)。

 

       

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2009/03/28

縦書丸一印セレクション 17 : 新小判15銭の大型印

縦書丸一印の文字は、後期になると粗雑なものが多くなるが、初期は丁寧に彫られている。特に、大型印の場合は作り易かったせいか極めて整った字体になっていて、大型印の魅力を倍加させている。

 

‘額面別大型印’の5回目。今回は15銭。

   

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    郵便局・大ⅢK1型  大和國/高田  明26.10.12

                 S090327a

  

  郵便電信局・大ⅡK1型  紀伊國/和歌山  明25.11.19

                  S090327b

    

   郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型  鹿兒島 明26.2.15

                  S090327c

 

15銭は、5・8銭よりは多いが4・10銭よりはかなり少ない。この額面では、2枚目の郵便電信局・大ⅡK1型が珍しい

 

        

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2009/03/24

縦書丸一印セレクション 16 : 新小判10銭の大型印

‘縦書丸一印’は、新入手品のため2回ほど脇道にそれてしまったが・・・、ここで軌道修正。

 

‘額面別大型印’の4回目。今回は10銭。

   

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    郵便局・大ⅢK1型  丹波國/綾部  明25.9.15

                 S090324a

   

     郵便電信局・大ⅡK1型  肥後國/熊本  データ不明

                  S090324b

      

    郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型  細島 明25.12.-

                  S090324c

    

 

10銭は、4銭以上の額面では4銭に次いで大型印が見られる。‘郵便局’印は集めるのに苦労はないが、‘郵便電信局’印の状態の良いものは難しい

 

        

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2009/03/07

縦書丸一印セレクション 15 : 新小判8銭の大型印

大型印の少ない額面の美印の場合、オークションでは、縦書丸一印コレクターや地元印収集家のみならず、伝統郵趣の方も加わっての激しい奪い合いとなる。その結果、とても追い切れないようなところまで競り上がってしまうことも多い。

 

‘額面別大型印’の3回目。今回は8銭。

   

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    郵便局・大ⅢK1型  備後國/上下  明26.5.23

                 S090307a

 

    郵便電信局・大ⅡK1型  肥前國/長崎  明25.3.21

                  S090307b

     

   郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型  八幡濵 明25.10.18

                  S090307c

   

 

8銭の大型印は5銭よりは多いが、4・10銭よりははるかに少ない。この額面も2・3枚目の‘郵便電信局’印は極稀少。

 

        

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2009/03/02

縦書丸一印セレクション 14 : U小判5銭の大型印

4銭以上の額面に大型印が確認されているのは、‘郵便局’と‘郵便電信局’のものだけである。

国内の‘郵便支局’・‘郵便電信支局’と在外地(清国・朝鮮)の大型印は4銭以上の額面には1枚も見つかっていない

 

‘額面別大型印’の2回目。今回は5銭。

   

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    郵便局・大ⅢK1型  大和國/御所  明25.9.19

                  S090303a

 

  郵便電信局・大ⅡK1型  但馬國/出石  明26.10.23

                  S090303b

     

    郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型  都城 明25.10.4

                  S090303c

 

   

5銭の大型印はどのタイプも少ない。特に、2・3枚目の‘郵便電信局’印は珍品!

        

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2009/02/28

縦書丸一印セレクション 13 : 新小判4銭の大型印

大型縦書丸一印が見られる額面は、新小判の5厘・1銭・2銭・3銭がほとんどで他の額面は少ない。それらの額面のうち、そこそこ存在するのは4銭・10銭でそれ以外の額面は極端に少ない。50銭・1円では未確認である。

これから7回に渡って、4銭~25銭の大型印を、1タイプ1点で紹介したい。(※各消印についての説明は省略)

   

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    郵便局・大ⅢK1型  肥後國/宮地  明25.9.19

                  S090228a     

 

  郵便電信局・大ⅡC(振り分け)型  京都  明25.12.15

                  S090228b

 

   郵便電信局・大ⅡK1型  備前國/岡山  明25.8.8

                  S090228c

     

   郵便電信局・大ⅢC(大郵電)型  津山 明25.10.14

                  S090228d

  

   

4銭の大型印は比較的多く見られる。この中では2枚目の‘郵便電信局・大ⅡC(振り分け)型’は少ない

        

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2009/02/24

縦書丸一印セレクション 12 : 韓國/仁川の‘郵便電信局’印

何が多くて、何が少ないか’を充分理解しておくことは、コレクション充実のためにかなり重要なことなのではないか・・・と思う。

   

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                  朝鮮・郵便電信局・月ⅡK1型

              韓國/仁川   明35.10.6

   

                 S090224a

      

 

「な~んだ、仁川か」と思われるかもしれない。

確かに、欧文印を除けば‘仁川’は在朝鮮局の中では最も多く見られる局名で、縦書丸一印でも朝鮮加刷菊切手の低額面を中心に数多く存在する。

 

しかし、それは‘郵便局’時代の印影で、下部が‘韓國/郵便局/仁川’となったもの。紹介アイテムは、‘郵便電信局’時代の印影で、下部Ⅱ欄が‘郵便電信局’。このタイプでは、これが唯一の確認データである。

 

朝鮮の郵便電信局は、長い間‘釜山’1局だけであったが、明治35.5.1に‘仁川’・‘京城’の2局が郵便局から郵便電信局になった。朝鮮では縦書丸一印の使用は明36年3月末までと思われるので、この2局の‘郵便電信局印’使用期間は11か月と短い。仁川と同じ日に郵便電信局となった京城の郵便電信局印はまだ発見されていない。

 

 

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2009/02/20

縦書丸一印セレクション 11 : 郵便局・大ⅢK1型 葉書印面抹消使用

縦書丸一印は為替・貯金用であるが、極少数ではあるが普通郵便で用いられた例が存在する

紛・焼失などにより郵便日付印の代わりに使われた場合や、中国の出張所で単独で抹消に使われたり、欧文印と併せて使われた例もあるが、ほとんどの場合は本来郵便印を用いるべきところを誤って縦書丸一印を使用したものである。

  

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         郵便局・大ⅢK1型 印刷局銘小判1銭はがき印面抹消使用  

               羽後國/扇田  明22.5.28

 

    S090220a

             ※画像はクリックで拡大します。

                      

      S090220b

 

      

‘羽後國/扇田郵便局・大ⅢK1型’が、はがきの印面抹消に使われた例。縦書丸一印を使用した理由は不明だが、まず‘誤用’であろう。

 

このようなはがきの抹消に使われたものはたまに目にするが、多くは小型印であり、大型印が押されているものは少ない。

  

特殊な事情で縦書丸一印を使わざるを得なかった場合は別として、単なる‘誤用’で普通郵便物に使用されたものは、実際に市場で取引されているほどの高い価値があるとは思わないが・・・・、アルバムに変化を与えてはくれている。

  

   

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2009/02/16

縦書丸一印セレクション 10 : 郵便局・大ⅢK1型 切手抹消開始初日印

消印タイプも使用局名も平凡なのに、押された日付によって‘特別な存在’となるものがある。

   

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                    郵便局・大ⅢK1型   

       羽後國/水無   明23.4.1 切手抹消開始初日

   

                    S090216a      

    

 

‘羽後國/水無郵便局’の大ⅢK1型。データは‘明治23.4.1’。

  

為替の手数料は、為替制度開始当初は現金で納付されていたが、明治23年4月1日よからは郵便切手で納めることになり、為替証書類に貼付された手数料分の切手が、受付局で縦書丸一印によって抹消されることとなった。

 

紹介アイテムは、その‘切手抹消開始初日印’が押されたものである。小型印では、‘岩代國/飯坂郵便局・年ⅢK1型’(淺見本掲載)があるが、大型印ではこれが唯一の確認例

 

切手抹消初日ということで局員も気を遣ったのであろうか、印影のぶれもなく丁寧に押されている。

 

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2009/02/11

縦書丸一印セレクション 9 : 清國/上海郵便局 月ⅡK1型(明治20年代)

‘日付印’の収集ポイントとして‘タイプ’の次に重要なのは‘データ’。特別なデータを持つものは、たとえ不満足な印影でも光り輝いて見えるから不思議なものだ。

 

‘上海の縦書丸一印’の最終回

   

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                  清国・郵便局・月ⅡK1型

   

         清國/上海   明29.1.23  最古データ

              S090211a

 

              清國/上海   明29.9. -

                     S090211b

         

    

上海局の‘月ⅡK1型’。前にも書いたように、支那加刷菊切手(特に1円)には多く見られるが、小判切手上の印影は少ない。

  

小判切手上の印影は、これまで10点近く見ているが、明治20年代の使用とはっきり分かるのは上掲の2点だけ。押印者のくせなのか、小判切手に押された印影にはかかりの良くないものが多く、満月印は1枚も見ていない。

 

新小判8銭のデータは明29.1.23で、このタイプの最古データ。前回紹介の‘年ⅡK1型’のデータが、明治27.7.12。上海郵便局は、その約1か月後の8.16から日清戦争により1年間閉鎖されていたので、再開してから約5か月後の使用。閉鎖前には新しい印顆は更新されていないと思われるので、これはこのタイプのかなり早い使用データだろう。

 

 

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2009/02/07

縦書丸一印セレクション 8 : 清國/上海郵便局 年ⅡK1型

明治20年代の清国は、帝国主義による列強の進出に対する外国人排斥の動きに加え、日清戦争前後という治安の悪さから日本人居住者が少なく、為替取扱は少なかったと思われる。この点、この時期の使用データも比較的多く残されている在朝鮮局とは対照的である。

 

今回は、自分の在外地局コレクションで1,2を争う貴重なアイテム

   

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                  清国・郵便局・年ⅡK1型

             清國/上海   明27.7.12

                   S090207a

   

    

前回の大型印に引き続き使われたと思われるタイプ。現在のところ、これが唯一の確認データ

 

タイプは、上部は右から‘年・月・日’の順の‘年型’、下部は局種名が中央にある‘Ⅱ型’の‘年ⅡK1型’。当時、朝鮮の郵便局では下部の表示が右から‘朝鮮國/○○/郵便局(○○は局名)’となる‘年ⅢK1型’が使用されており、この印影が確認されるまでは上海でも‘年Ⅲ型’の使用が予想されていたが、実際はこのように‘年Ⅱ型’であった。国内の郵便局には‘年Ⅱ型’は存在しないが、郵便電信局では、明治26.3.21に局種変更された‘能登/飯田’で‘年Ⅱ型’が採用されているので、この印も同時期に作成されたものかもしれない。

 

データは‘明治27.7.12’。これは、日清戦争による上海郵便局閉鎖(27.8.16)直前のものであり、郵便史的にも貴重なデータとなっている。

 

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2009/02/03

縦書丸一印セレクション 7 : 清國/上海郵便局 大ⅢK1型

縦書丸一印には‘満月美印’が多く、それがまたこの消印の大きな魅力の1つになっている。

 

これは個人的な好みに過ぎないのだが・・・、こと‘珍印’に限っては、少しばかり不満足に押された印影の方が「いかにも・・・」といった趣があって好きである。

それまで未確認のタイプの印影が、いきなり‘正位・鮮明・満月’で現れたらそれこそ興醒めしてしまう。

   

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                  清国・郵便局・大ⅢK1型

             清國/上海   明24.5.7

                 S090203a

     

 

清国での為替・貯金取扱開始は、‘上海郵便局’は明治15.1.2であるが、他の郵便局や出張所では33.3.16以後。したがって、‘大型印’・‘年型印’使用局は上海1局のみである。また、上海の‘月型印’は、支那加刷菊切手には多いが、小判切手、特に明治20年代の使用例は極めて稀である。

 

これから3回にわたり、上海の大型印・年型印・明治20年代の月型印を順に紹介したい。

 

今回の印影は‘郵便局・大ⅢK1型’。下部Ⅰ欄が良く見えていないが、ここには‘清國’と入っている。データは明治24年5月7日。これまでの発表データは、他に‘淺見本’掲載のU小判1銭縦3枚ストリップ(データ不明)があるだけである。

 

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2009/01/30

縦書丸一印セレクション 6 : 郵便電信局・年ⅢC・五所川原型

印影は確認していながら取り逃したばかりに、その後長い間入手機会さえ訪れないアイテムがある。

長年待ち望んだものを見つけ出し、やっと入手できたときの感慨はより一層深い。

   

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           郵便電信局・年ⅢC(小郵電)・五所川原型

                  明29(?).3.14

                  S090130a

    

 

‘郵便電信局・年ⅢC(小郵電)型’のサブバラエティー。

 

‘小郵電’は、普通、下部の表示が右から‘○○/郵便電/信局’(○○は局名)となっているが、この‘五所川原型’は、局名が4文字と長く下部Ⅰ欄に収めづらいために局名の最後の文字をⅡ欄にまわした形になっている。小郵電で局名が4文字の局は他に‘市川大門’があるが、この局の場合は4文字すべてがⅠ欄に収められていて普通のタイプとなっている。局名が3文字以下の局ではこのような例の可能性はまずないので、このタイプは‘五所川原’1局だけであろう。

 

この印影を最初に見たのは収集を始めて間もないころのオークション誌。と言っても、当時はこのタイプは未確認であったことや縦書丸一印を見る眼も養われていなかったこともあり、その時は見逃し、何年か後でカタログを見直したときにやっと気がついた。初めて入手したのは、それから10年以上たったHP開設以降のことでU小判2銭上の印影。その後、それよりも少しだけ状態の良い画像のものに替わった。

 

これまでの確認は上記の2点を含めて6点のみ。ただ、特に少ない理由も見当たらないので、個人のコレクションや切手商の貼込帳にはまだまだ眠っているだろう。

  

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2009/01/26

縦書丸一印セレクション 5 : 東京/下谷郵便支局 大ⅢH型

明治18年9月より使用された縦書丸一印は、23年4月に切手抹消が開始されるまでの4年半の間、為替関係の書類に証示印として押された。

この4年半の間に局種や局名が変更された局の場合、変更前の印影は切手上には存在せず、証書類上でしか見ることができない。

この点、‘地元消印’として縦書丸一印を集めているコレクターはこの時代の証書類にも着目する必要があるように思う。

  

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                       郵便支局 大ⅢH型  

               東京/下谷  明21.12.30

    S090127a

           ※画像はクリックで拡大します。

                      

      S090127b   

 

‘東京/下谷’は、明治23年1月16日にそれまでの郵便支局から郵便電信支局に局種変更された。したがって、同年4月1日の切手抹消開始時点では郵便電信支局であり、郵便支局時代の印影は切手上には存在しない

 

また、下谷と同じ日に郵便電信支局となった‘東京/神田’では局種変更直後から小型印の‘年ⅡH型’が使われているので、下谷も同様に郵便電信支局時代の大型印の存在の可能性はほとんどない

  

上記2つの事由から、下谷の大型印は、郵便支局時代に押された証書類上の印影でしか見ることはできない。紹介アイテムは、為替受領証に押された‘郵便支局・大ⅡH型’。同局の印影としては、‘郵便支局印’としても、また、‘大型印’としてもこれが唯一の確認例である。

  

  ※『たて書丸一印の分類と楽しみ方』(‘新’淺見本)では、郵便支局時代の同局の印影は‘未確認’。

 

   

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2009/01/22

縦書丸一印セレクション 4 : 肥前國/島原町為替取扱所

ここ数年、珍しいタイプ・少ない局を中心に、オークションでの縦書丸一印の落札値がかなり高くなっている。これは、郵便史熱の高まりにより‘非郵便印’が見直され、地元消印の一部として熱心に集めるコレクターが増えたことが大きい。

 

かつては、‘集めるべきではない’とまで言われた縦書丸一印

「縦書丸一印を集めています。」

などとは恥ずかしくて口に出せなかった頃が懐かしい!

  

今回は、入手に困難を伴うようになった今から3年ほど前のジャパンでの落札品。 

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                   為替取扱所・年ⅡK1型

             肥前國/島原町  明25.10.19

                 S090123a

      

 

‘為替取扱所・年ⅡK1型’の3所目。

 

‘肥前國/島原町’の印影は、前回の‘摂津國/難波’よりだいぶ遅れた。初めて見たのはいつか覚えていないが21世紀になってから。紹介アイテムは、2番目に見たもの。その後2,3点見ているので、現時点での確認数は、‘摂津國/難波’よりもいくらか多くなっている。

 

これらの‘超’が付くほど難しい郡部の為替取扱所の印影を、幸いにもこれまで全5所中3所集めることができた。残りは‘美濃國/加納’・‘石狩國/豊平’の2所。2所ともまだ印影未確認。姿を見るのはいつのことだろう・・・・・。

 

 

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2009/01/18

縦書丸一印セレクション 3 : 摂津國/難波為替取扱所

縦書丸一印の収集方針は、開始当初から

「とにかく少ないものが最優先!」

であった。それ故、若い頃には月に1枚入手するのが精一杯ということも多かった。

 

「(そのような集め方は)間違いではなかった。」

今、その頃の収集品を眺めて、つくづくそう思う。

  

今回は集め始めて間もないころの入手品。 

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                  為替取扱所・年ⅡK1型

              摂津國/難波  明26.4.15

                 S090119a   

        

 

前回と同じ‘為替取扱所・年ⅡK1型’。前回は、下部Ⅰ欄の国名が省略されたサブタイプであったが、こちらは国名が入った正規のタイプ。

 

前回も述べたように、このタイプは『たて書丸一印の分類(淺見啓明著)』が発行された1977年の段階では、存在の可能性には言及されていたが、実際の印影は1点も確認されていなかった。

 

同著でこのタイプの存在の可能性を知ってから、自分で初めて確認、入手したのがこのアイテム。今となっては昔のことで思い出せないが、‘未確認タイプ’が入手できたことの喜びと感激ははかなり大きいものであったに違いない。

 

この局の印影はこれまで、これを含めて3点確認しているだけである。とにかく少ない印影。

 

 

  

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2009/01/15

縦書丸一印セレクション 2 : 宇都宮/大工町為替取扱所

縦書丸一印の方はこのシリーズが中心となるので、しばらく続けたい。

 

縦書丸一印は、つい最近まで人気もなく、また研究もあまり進んでいない消印であった。そのせいもあってか、幸いにもこれまで数多くの‘未確認タイプ’を自ら見つけだすことができた。

今回はそんな中の1点。 

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             為替取扱所・年ⅡK1・バランス型国名なし

           (下野國)宇都宮/大工町  明26.4.13

                 S090115a  

        

 

明治23.7.1より設置され始めた‘為替取扱所’は、全部で51所(途中改称を含めて55所)。そのうち、市部では下部Ⅰ欄に‘△△市’と入る‘年ⅡC1型’(‘赤阪一ツ木’は‘市’のない‘年ⅡC型’、‘神田淡路町’は‘東京市’が省かれ‘神田’がⅠ欄にまわされた‘バランス型’)、市制地区以外では下部Ⅰ欄に‘△△國’と入る‘年ⅡK1型’が使われた。

 

市制地区以外の為替取扱所は、‘美濃國/加納’・‘摂津國/難波’・‘下野國/宇都宮大工町’・‘石狩國/豊平’・‘肥前國/島原町’の5か所。これらの使用例は、1977年の『たて書丸一印の分類(淺見啓明著)』発行時点では未発見。その後、これまでに‘摂津國/難波’・‘肥前國/島原町’が数点ずつ、‘下野國/宇都宮大工町’は画像の1点しか確認されていない。残りの2所は未確認である。

 

画像の印影、本来ならば下部が右から順に‘下野國/為替取扱所/宇都宮大工町’となるところであるが、Ⅲ欄が6文字と長いため、国名を省略し、‘宇都宮’をⅠ欄にまわした‘バランス型’となっている。印影が未確認の‘美濃國/加納’・‘石狩國/豊平’は所名が共に2文字なので、、Ⅰ欄に国名の入った普通の年ⅡK1型が使用されたと思われる。となると、この‘年ⅡK1・バランス型国名なし’を用いたのはこの所だけということになり、このタイプは‘宇都宮大工町型’というニックネームをつけてもよいように思われる。

 

一昨年eBayでの落札品。

 

   

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2009/01/10

縦書丸一印セレクション 1 : 韓國/平壌の朱印

2つの分野の初回のUPも無事に終わった。あとは竜頭蛇尾にならないように気をつけないと・・・。

これからは、縦書丸一印・外信印ともにいくつかのシリーズに分け、それらをパラレルに進めていく予定。

  

自分の縦書丸一印コレクションの中核を成すのは何と言っても稀少アイテム。

縦書丸一印セレクション’では、タイプ・使用局・タイプと台切手の組み合わせ等さまざまな要因からこれまでの確認例がごく僅かなものを紹介する。なお、このブログ全体を通して、稀少性に関する記述は、自分の狭い見識によるものに過ぎないのでご留意いただきたい。

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                            朝鮮・郵便局・月ⅡK1型

                       韓國/平壌  明34.10.1                  

                 S090110a

   

 

韓国の‘郵便局・月ⅡK1型’の使用局は仁川・元山・木浦・鎮南浦・馬山・城津・京城・群山・平壌の9局。このうち普通に見かけるのは仁川・元山くらいで残りはいずれも少ない。特に、城津・京城・平壌の3局は数点未満の確認、群山は未確認である。

紹介する印影は、無加刷菊10銭に押された‘韓國/平壌’の朱印。平壌郵便局は、加刷切手廃止後の明34.6.1の開設で、同日から為替・貯金取扱も始まった。この局の印影はこれを含めてこれまで3例見ているが、朱印はこれだけ。他のタイプも含めて在朝鮮局の縦書丸一印では唯一の朱印である。今は無きMSAオークションでの懐かしい落札品。                 

    

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