外信抹消印図鑑 No.1 : 上海5枚プロペラ・SH77B
外信抹消印の単片上印影の収集方針は、基本的に‘1タイプ1点’。西野本で、記号を与えられているタイプは無声印・イニシアル印合わせて約180。その中には、初期・後期で形状の大きく異なるものや印色違いも存在する。また、東京小型アステリスクは緑・黒印ともに形のヴァラエティーが多い。さらに、西野本では記号を与えられていないものも存在する。それらすべてを1点ずつで集めるとしても、収集対象は300近くになるだろう。
外信抹消印を‘台切手揃い’で集められている方もいて、自分もそうしてみたい気持ちも無くはないが・・・。そうなれば、気に入らない状態のものまで集めざるを得なくだろうし・・・、それは本意に沿わない。人により価値判断の基準は異なるだろうが、自分にとっては、‘より多く集める’ことよりも‘1タイプ1点をすべて満足のいくもので揃える’ことの方がより意欲を掻き立てられる。
このような考えで収集を進め、現在ではメインナンバーのタイプはほぼ集められた。もちろん、まだ不満足な印影のものが圧倒的に多いが、「このタイプの代表的な印影はこれだ!」と自信を持って見せられるものも全体の2割ほどに達している。
‘外信抹消印図鑑’では、そのような‘抹消印の特徴を知ってもらうためのサンプル’として薦められる印影を順次(未入手のものは入手次第)紹介する。使用局・年代はランダムなのでご容赦願いたい。
夢は‘究極のサンプル集’。このシリーズのNo.が300になるころその夢に近づく!
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上海・5枚プロペラ SH77B
初回は、‘上海5枚プロペラ・SH77B’。
1877年12月の使用例がある。上海局の抹消印の中でもよく見られる消印。上海の5枚プロペラには、1885年に使われたもう1つのタイプ(SH85C)があるが、こちらの方が放射線がいくらかほっそりしていてスマートな印象を受ける。2つのタイプは、台切手によって区別できるものが多いが、台切手だけでは判断できない場合、後期のSH85Cの中には時期や押され方によりこれと紛らわしいものもあるので注意が必要だ。このタイプの場合、下図の白い○の部分の形状に特徴があり、この部分が一致すればこのタイプと特定できる。また、赤い○の部分は欠落している場合が多い。また、隣同士の放射線の角度は、45°くらいのものから90°以上になっているものまであり不揃いであるのもこのタイプの大きな特徴。
台切手は、鳥切手以降の手彫や旧小判の黒1銭・オリーブ2銭に多い。小判切手では5銭や10銭のものがあれば珍品である。
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