2009/11/09

大型欧文・YOKOHAMA・バー入り  最後期データ

‘JPS・465’の落札品(Lot.102 最低値10,000 スタート値・落札値38,000)。

 

●●●●●

 

                   シカゴより横浜中継神戸宛書状  

     中継印: 大型欧文YOKOHAMA・バー入り 1878.2.24

    

   S091109a  

   S091109b

     ※画像はクリックで拡大します。

                      

    S091109c

      

 

大型欧文・YOKOHAMA・バー入り’印は、1875年8月~1878年2月までの使用が確認されている。差立印としての使用例は未確認で、中継・到着印使用のカバーが知られているだけである。到着便の絶対数もまだ多くない時代、しかも横浜局では二重丸PAIDALL印が主に使われたので、この印の確認例はごくわずかしかない。

 

このカバーは、1878.1.22にサンフランシスコ出航のベルジック号で運ばれ、YOKOHAMAのデータは1878.2.24。実は、このデータは西野本カラーページⅤに載せられているカバーと同じで、この印の最後期使用例。枠や文字などの印影の状態は、細部にわたって同著掲載カバーと酷似している。この船の次の3月3日に横浜港に入港した船便からは‘時刻なし’印が使われているので、これより遅いデータが現れる可能性は低い

  

尚、この印が着印として押されたカバーは数年前に入手。そちらの方は、日付表示が上から‘バー/月/日’のもので、データは1878.2.5。これで中継印使用と着印使用の2つが揃った。

 

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/11/07

外信抹消印図鑑 No.11 : 長崎・白抜格子 NS75A・タイプⅡ

‘ジャパン・111’のもう1点の落札品(Lot.1842 最低値20,000 スタート値・落札値31,000)。

   

●●●●●

  

                NS75A・タイプⅡ・後期                 

          S091107a_2

 

 

長崎局で、1875年5月に使用された同局の外信抹消第1号印。小型の白抜格子で、白抜き線の数は2×3(黒地の数は12個)。その姿から‘小型ゴルフボール’とよばれることが多い

 

このタイプの原型に近いと思われる印影が次の画像。

                 NS75A・タイプⅡ・初期                 

        S091107b

     

このタイプには2つのタイプがあるようだ。1つは1875.5.7のカバーに見られる印影で直径が約16ミリ(タイプⅠ)で全体が正円形ではなくやや角ばった形をしている。もう1つが、5.31のカバーに押された、サイズが一回り小さい13~14ミリのもの(タイプⅡ)で、こちらは画像のようにきれいな正円形である。2つは同一の印顆が変化したものかもしれないが、黒地(特に中央の2個)の大きさか全く違うので異なる印顆である可能性の方が高いように思われる。ともに数は多くないが、タイプⅡの方がより少ない。

 

今回の入手品は、タイプⅡの黒地部分に特徴的な斜めのひび割れが見られる印影。これも直径は約14ミリである。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/11/06

外信抹消印図鑑 No.10 : 横浜・白抜十字 YH78A

‘ジャパン・111’の落札品(Lot.995 最低値8,000 スタート値15,500 落札値34,000)。

  

外信抹消印をタイプ別に集め始めてからずっと探していた印影。少ない目打(エスパルト紙・P.9s)で「高くなるかも・・・」と心配し、少し高めに入れておいて大正解!

  

●●●●●

  

                YH78A・初期(?)                 

        S091106a

 

    

横浜局で、1878年9月頃~79年初めの使用例が確認されている白抜十字。旧小判切手の5銭までと10銭の無地紙やエスパルト紙に見られる外信白抜十字はほとんどがこのタイプで、集めるのに苦労はない。

 

このタイプの典型的な印影が次の画像。

                YH78A・中~後期                 

    S091106b_2  

   

西野本に載せられているものとほぼ同じ特徴を持つ印影で、単片上やエンタイアの印影はほとんど全てがこのような崩れた姿である(最終期にはさらに貧弱になる)。同著で著者も述べておられるようにこれが原型とは到底考えられず、長い間‘原型に近い’と思われるものを探していた。

 

この印は、○で囲んだ部分のひび割れが最大の特徴。また、黒地の内側のラインが黒地の内側をえぐるようにカーブしているため、白抜線の外周に近い部分がすぼんで見えるのも特徴的。今回の入手品は、それらの特徴が見られるので、同じタイプと考えてほぼ間違いないだろう。印の直径は約23ミリである。

 

   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/11/05

郵便電信局・大ⅡK1型  最古データ

先月の中旬ごろ、仕事のついでに立ち寄った都内の某切手店での購入品。

(※「ジャパン」オークションの結果は、Lot.995は場で競り上がったようだが無事に落札。1842の方はスタート値のままで落札。不落札品は1点申し込み。)

  

●●●●●

 

                      郵便電信局・大ⅡK1型  

               肥後國/熊本  明21.11.27

   S091105a  

         ※画像はクリックで拡大します。

                              

      S091105b

    

 

郵便電信局・大ⅡK1型は、‘大ⅡC(振り分け)型’に次いで作成された型式で、66局で使用されたと考えられている。

  

このタイプのこれまで確認している初期データは、‘新淺見本’P.43に掲載の明治22.2.19(上野國/前橋)。入手品のデータは明21.11.27で、3か月ほど更新した。

  

‘肥後國/熊本’は、明21.8.1に郵便電信局に局種変更されたので、これは開設初期の印影となる。

 

なお、‘肥後國/熊本郵便電信局・大ⅡK1型’は、立山一郎氏によって大型印(郵便局も含む)で唯一2つの印顆が使われたことが解明されている。この2つの印顆は、長期間に渡りクロスしたデータがあり、同時に使われていたことが判明している。ちなみに、入手品は、拙HPおよび淺見本で‘タイプA’と呼ばさせていただいている方の印影である

 

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/11/03

外信抹消印図鑑 No.9 : イニシアルN・N/6A

7か月ぶりの‘外信抹消印図鑑’。

(※JAPEXでのオークションの入札は、「JPS」は、Lot.102の到着便カバー1点で落札。「ジャパン」はLot.203・995・1842の3点で、203の狸2銭の縦書印はスタート値2番札で敗退、他の2点の外信抹消印の単片はスタート値時点ではリードでした。)

  

●●●●●

  

               イニシアルN  N/6A 

                 

        S091103a

 

    

長崎局で、大型イニシアル印の次に現れたタイプで、長崎局の小型タイプでは‘7C’と共に比較的よく見られるポピュラーなタイプ。使用時期は、1886.8.13~1887.1.30を確認している。

 

長崎局のイニシアル印の中では満月に近く丁寧に押された印影が多いタイプで、旧小判の中~高額面にきれいに押されたものがオークションにもしばしば出品されるので、入手は難しくない。

  

外側の黒地の1方が半分くらい欠けて短くなっているのが最大の特徴。他に、下図の白い□で囲んだ3か所に特徴的な欠損があるが、この3か所の欠損が揃って見られるものは少ない。

   

    

       S091103b_2

 

    

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/23

越後國/小千谷郵便局・大ⅢK1型

‘タカハシ・517’の落札品(Lot.517、最低値1,000円・落札値4,000円)。

  

●●●●●

 

                       郵便局・大ⅢK1型  

               越後國/小千谷  明20.9.3

  S091023a

          ※画像はクリックで拡大します。

                              

      S091023b  

 

 

越後/小千谷’は、明治22年3月1日にそれまでの‘郵便局’から‘郵便電信局’に局種変更された。

  

これまでに何度も繰り返し述べてきたことではあるが、・・・・。

明治23年4月1日の縦書丸一印による切手抹消開始以前に郵便局から郵便電信局に局種変更された局では、‘郵便局’時代の印影は、切手上には存在せず、このような証書類でしか集めることができない

 

近年、‘地元印の一環’として縦書丸一印も熱心に集める方が多いが、それは切手単片上の印影に限られたことで、このような証書類への注目度はまだまだ低い!

 

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/20

清国・郵便局・月ⅡK1型  最古データ

今回は初の‘画像なし’。

と言うのも・・・。

   

●●●●●

  

今朝終了の‘eBay’のロット。

  

旧小判以降の普通切手・記念・印紙などの使用済300枚ほどのロット。欲しかったのは、7割印影の‘朝鮮國/元山郵便局・年ⅢK1型’の新小判20銭ただ1枚。因みに、新小判20銭にこのタイプは初の確認。

 

他には特に目立つものがなく、これまでの経験則からの‘落札可能’な入札値を終了10秒前にBid。結果は・・・2番札で負け。こんなことはよくあることで、仕方ないのだが・・・。

 

結果が出た後で、「どうしてこんなに高いのだろう?」と出品物の画像を見直したところ・・・。何と、その‘元山’の左下に同じく新小判20銭に5割くらいの掛かり方で押された‘清國/上海郵便局・月ⅡK1型’。データを確認してビックリ!‘明治28.10.15’。このタイプのこれまでの確認最古データは、以前このブログの‘縦書丸一印セレクション9’で紹介した‘明治29.1.23’で、それを4か月近く更新するデータ。今後はこのデータが確認最古データということになる。

  

こうしたものは普段は見逃さないのだが・・・。なぜか今回は終了前には全く気付かなかった。気づいていれば必ず落とせる値で入れたのだが・・・、後の祭り!

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/03

年号4字・NAGASAKI・最初期タイプ 1889.11.18

‘eBay’で落札のロットに含まれていた1枚。

3月に紹介した‘中型年号4字・NAGASAK・最初期タイプ’の追加データ

   

●●●●●

  

        中型年号4字・NAGASAKI 日付表示‘月/日/年’

                1889.11.18

        S091003a_3

   

            S091003b_2

    

    

‘年号4字・NAGASAKI’の最初に使われたタイプの特徴は、日付表示が上から‘月・日・年(普通は日・月・年)’で、印色は黒味の強いこげ茶色。材質はゴム印だと思うが印色の影響で硬質印のような印象もある。

 

この印のこれまでの確認データは、3月に紹介した下の画像の1889.11.14と2日後の11.16。今回のものはさらに2日後の11.18。このタイプはいったいいつまで使われたのだろう?手持ちのものではこの年の12月には普通のタイプが使われているのだが・・・。ちなみに、‘西野本’と‘秋元コレクション本’にはこのタイプに関する記述はない。

 

      1889.11.14   NAGASAKI中型年号4字印最古データ 

               S090301a_2

     

                1889.11.16 

                 S090301b      

  

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/28

台湾・郵便電信局・月ⅡK・‘年月日’なし型

‘eBay’で落札のロットの中の1枚。

カテゴリー‘縦書丸一印・貴重更新データ’の6回目。

   

●●●●●

  

           台湾・郵便電信局・月ⅡK・‘年月日’なし型   

             臺湾/北斗   明33.10.22

  

                    S090928a

 

                        ( 日付部 )  

                      S090928b

 

‘台湾・郵便電信局・月ⅡK型’で、上部日付表示の‘年・月・日’の活字が抜けたもの。ご覧のように、上下を分ける境の横バーの位置が上に寄り過ぎたために入れるスペースがなくなってしまった一種のエラー印であろう。

  

国内では、‘郵便局・月ⅡK型’の‘後志/南尻別’・‘對馬/小茂田’の2局にともに極少数見つかっているだけで、‘ダルマ型’のニックネームがつけられている。

 

台湾では、未収ではあるが同じ‘郵便電信局・月ⅡK型’の‘嘉義’に確認している。また下掲の‘局出張所・月ⅡK型’の‘臺中局出張所/小北門街’を所持している。

  

          S090928c

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/26

縦書丸一印セレクション22:菊25銭 郵便局・月ⅡK型

‘タカハシ’のもう1点(Lot.26 最低値1,000円・落札値10,500円)

消印のタイプは平凡でも、台切手との組み合わせによる‘珍品’。

   

●●●●●

  

                       菊25銭   

             郵便局・月ⅡK型  下總/行徳

  

                    S090926a

   

 

局種は平凡な‘郵便局’、消印のタイプも郵便局では最もよく見られる‘月ⅡK型’なのだが・・・・。

  

‘郵便局’では、手数料の高い電信為替は取り扱われなかった。したがって、20銭以上の高額切手上に見られる‘郵便局’の印影のほとんどは明治33年3月末から始まった‘郵便切手貯金台紙(合計1円まで貼付できた)’で使用されたものである。また、その貯金台紙は、ご存知の通り、20銭以下の低額面の切手を貼ったものがほとんどで、高額切手を使用したものはごく少ない。さらに、貯金台紙制度初期には小判切手が残っていて菊切手の使用は少なかったし、34年11月には貼付できる切手が5厘・1銭・2銭だけに限られてしまった。

 

このような種々の要因が重なって、菊切手の25銭以上の‘郵便局’印は極めて少ない!この25銭はこれまで局名の判らない半欠け印しか持っていなかった。台切手との組み合わせの少なさと、印影の状態を考え合わせると、この落札値は信じられないほど安かった。

 

これで、この‘郵便局・月ⅡK型’の未収額面は、新小判1円と菊1円の2額面。ともにチョロ消しならば見かけたことはあるのだが・・・・。

 

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«洋紙桜・6銭「タ」  東京小型アステリスク・緑印